髪の薄いサリーちゃんのパパ

先日、引継ぎ中でレジに3人いた時に、

「デブで、おでこがハゲかかってて広い、後頭部と耳上は一分刈りで、頭頂部だけ猫耳のように立ってる髪の毛が2束・・・」

という、とても変な髪形の客が来た。髪の薄いサリーちゃんのパパみたいな。
文字だけじゃイメージしづらいと思うけど、かなり衝撃的。しかも寒い夜なのになぜか半そでTシャツ。

TシャツにはPUMAっぽいプリントがあって「PUMA」の代わりに「KUMA」とか書いてある。

そいつがレジに歩いて来る時に、スタッフ3人は同時にカウンター下に隠れた。

女子店員「無理・・・あたし絶対あの人の接客無理!吹き出しちゃうよw」

後輩「僕も無理です!!直視できません・・・」

俺「俺だって無理だよ、チラっと見ただけでもう思い出し笑いがw」

でもしょうがないからレジに一番近かった後輩がレジ打ちして、女子が袋詰め。肉まんを頼まれたから俺が肉まんを袋に詰める。

ふと女子店員を見ると、笑いをこらえすぎて顔が真っ赤になっている。吹き出すのを我慢するためなのか、唇にぐっと力を入れている様子。

後輩は「○○円が1点ー、○○円が1点ー・・・・・・○○…ふっ○○円が2て…ゴホンゴホン」と、むせたフリをしてごまかそうとしている(ごまかせていない)。
そんな2人を見て、更に笑いがこみ上げる俺。

女子店員も同じ様子で、袋詰めし終わった後はじっと下を向いていたんだが、何を思ったかチラッと客を見たくなったようで、客を見て「ぶふっ」と言いながら後ろ向きになって煙草の品出しを始めた。

後輩はもう我慢ができず、笑いはこらえているものの肩が小刻みに震える。鼻息荒いし。俺ももう限界。

なんとか大笑いすることなく、客が帰ってゆく。
他に店内に客はいない、もうすぐ事務所で思う存分笑える。早く閉まれ自動ドア!
・・・そう思った瞬間、その客が踵を返して戻ってくる。

買い忘れか?勘弁してくれよ。
そう思った瞬間、彼は閉まりかけたドアに挟まれた。
もうだめ。全員限界超えた。